2008年3月29日土曜日

Fair Value Accountingの議論

2008年第一四半期終了に向け、Fair Value Accountingの会計及び財務情報の開示方法(Disclosure)に関して議論が活発化しています。現在の議論の中心は何かと言うと・・以下の2点です。

1) Fair Valueとは何か?

特に市場取引がなく、金融資産の評価を行うのに見積もり要素が入ってしまう場合が問題の中心です。サブプライム関連で大きく損失を出している多くも、このように元々金融資産の評価自体が難しく、多分に見積もりの要素が介入していた事が問題の一因であるためです。

2) Fair Value Accountingにおいてどのような開示を行うのが適切か?

USのSECも近々開示方法のガイダンスを出すようです。内容としては、“会社として見積もりの要素を使用している場合、より説明をするように!”という感じのようです。つまり情報開示の充実ですね。

Fair Valueの評価方法自体に判断の余地があるため、1の議論だけではなく、情報開示の充実を図ることで、どのような判断を用いたか、なぜその判断が正しいのか、また判断の間違えに対するリスク評価はどのようになっているのか・・・、といった補足的情報が必要となるのです。

何はともあれ、複雑な世の中ですよね。という訳で、個々の内容についてはまた別の機会にします(^_^;)

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